主催者挨拶主催者挨拶

国立研究開発法人科学技術振興機構

理事長 濵口 道成

濵口道成

世界規模に蔓延している新型コロナウイルスによる多くの制約や困難を乗り越え、57年ぶりに東京オリンピック・パラリンピックが開催されております。
現在も最前線において尽力されておられる医療従事者の皆さまには、心より敬意を表し、深く感謝申し上げます。また、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げ、未だ困難な状況にある皆さまの早期回復をお祈り申しあげます。

未曾有の災禍の中、世界は大きな変化の直中にあります。身近な生活から経済、環境、そして科学技術もまた、新しい価値観や展望を持たねばならない時が来たと痛感しております。

幸いにもカリコ博士の開発したメッセンジャーRNAワクチンによって、人類史上最速のスピードで、コロナウイルスに有効なワクチンが開発されました。
私どもJSTでも、新型コロナウイルス感染症により世界が大きく変化している今、ワクチンや治療薬以外で蔓延を防げるような開発、および、サポートプランBを推進しております。
具体的には、各事業における関連研究の加速、J-RAPIDや戦略創造、A-STEP等における様々な事業においてWithコロナ、ポストコロナ対策を進めているところでございます。
研究開発や国民の皆さまのエンパワーメント発揮に向けた情報発信等も積極的に行ってまいります。

さて、本イノベーション・ジャパン~大学見本市は今回で18回目を迎えますが、昨年に引き続きオンラインにて開催をいたします。
新型コロナウイルス感染症による研究現場への影響も計り知れない物がありますが、全国の大学等機関の皆さまから本年も多くの出展希望をいただきました。
今回はオンライン開催という制約の中、400件の大学等技術シーズが出展いたします。
また、昨年同様「Withコロナ」時代に資する技術シーズについては各出展内に記載がございます。
是非シーズ検索で「Withコロナ」と検索してみてください。
本開催を機にJSTと共にポストコロナの社会に向けて進んでいただければと考えております。

本年の開催は、4月に科学技術・イノベーション基本法が施行されて初めての開催となります。
本法律の大きな特徴は科学技術基本法に「イノベーション」というキーワードが入ることによって、人間や社会の在り方と科学技術・イノベーションとの関係が密接不可分となっており、人文科学を含む科学技術の振興とイノベーション創出の振興を一体的に図っていくことが示されたところでございます。

人間や社会の総合的理解と課題解決に資する人文社会科学と、自然科学の「知」の融合、すなわち、「総合知」という言葉で述べられていますが、「総合知」の創出・活用が重要と謳われています。「総合知」を実現するため、JSTでもRISTEXにおきまして「社会的孤立」や「ELSI」など、人文社会科学の知見を活用した社会的課題の解決に取り組む体制を整えるなど、この非常に大きな変革に向け備えをしております。残念ながらコロナのまん延により、うつ病の発症が世界全体で3倍になっております。この法律をもとに策定された「第6期基本計画」が目指す国民の安全と安心を確保する持続可能で強靱な社会、一人ひとりの多様な幸せ、いわゆるwell-beingな社会の実現に向けて、JSTは取り組んで参ります。

皆さまのご協力を得て、一丸となって様々な社会課題を解決するための研究開発、社会実装を推進するため、イノベーション・ジャパン2021~大学見本市Onlineでの新たな出会いを皆さまのイノベーションの創出にお役立ていただければ幸甚です。

皆さまの健康と安全を祈念するとともに、私共も新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束に向け行動を見直し、日々を歩んで参ります。

文部科学省
科学技術・学術政策局

局長 千原 由幸

千原 由幸

今年も「イノベーション・ジャパン2021~大学見本市Online」開催にあたり、多くの方にご参加いただき、感謝申し上げます。

本イベントは2004年に初めて開催し今年で18年目となりますが、例年好評をいただいており、全国から400件の大学等の最新の研究シーズが一堂に会することから、絶好のマッチングの場となっております。

昨年に続き、今年もオンライン開催ではありますが、遠方からの参加者にとっては場所に縛られず、全国の様々なシーズに触れることができるようになっております。
また、昨年を踏まえてチャットやビデオ会議で出展者と来場者が対話をできるようにする等、今年はオンラインでもコミュニケーションが取れる仕組みも用意しておりますので、ぜひご活用いただきたく思います。

これまでも、グローバル化等に伴う産業構造の変化は進んでおりましたが、新型コロナウイルス感染症により、オンラインの多様な活用等、これまでに起こってきた産業の在り様の変化が劇的に加速する一方で、産業のグローバル展開の在り方を問い直す局面にも向き合っております。こうした大きな変化に対応しながら我が国がイノベーションを創出し、発展を続けていくためには、より一層、企業と大学等が連携し、社会に貢献できるオープンイノベーションを推進していくことが重要になってくるものと考えております。

この場がコロナ禍においても産学連携を進めようとされている参加者の皆さまに有効に利用されることで、活力のある日本の明日に繋がることを期待いたします。